ゆうきです。
そろそろ春です!
桜と琵琶湖最高ですね。
春になればインフルエンザからは少し遠ざかりますが…
みなさん、風邪を引いたり病気になった時に使うのが、抗生物質。
抗生物質、気軽に使いすぎてませんか?
イギリスの医学雑誌「The Lancet Infectious Diseases(ランセット・感染症)」に11月19日に掲載されたレポートによると、コリスチンに対して耐性を持つ細菌が発見されました。
耐性菌とは、抗生物質の作用を無効化したり、抗生物質を追い出したりするような性質を持っているもののことを言います。
そして、コリスチンとは、毒性の強い大腸菌と肺炎菌を殺すための「最後の砦」と言われる強力な抗生物質です。
人と細菌の戦い
これまでも、抗生物質を人が作り、菌が進化し、また抗生物質を作り…ということをずっと続けてきました。
この戦いの"最後の砦"がコリスチンというわけです。
そして、その耐性菌が生まれてしまいました。
耐性菌はなぜうまれるのか
細菌は死んだ他の細菌からDNAを集めて遺伝的性質を変えてしまう形質転換を起こすこともあるそうで、抗生物質を浴びて死んだ細菌から、情報だけをもらって進化するそうです。
そして、耐性菌は病院で生まれることが多いそう。
なぜなら、多大な影響を与えているのが抗生物質の乱用だからです。
特に、先進国では抗生物質を簡単に処方する傾向があります。
さらに食肉の生産に抗生物質が使われているのも大きな問題です。
2016年現在、世界には200から300億匹の家畜が存在。
家畜の多くは狭くて衛生状態が悪い環境で飼育されており、病気にならないように抗生物質を投与されています。その家畜の中で耐性菌が生まれる可能性がまず一つ。
そして、家畜に残った抗生物質を、そのままヒトが食用に食べていることになります。
つまり食事をするだけで抗生物質を取り込み、耐性菌の発生する可能性を高めます。
中国では家畜のブタにコリスチンが使用され続けてきました。
そのため、コリスチンの耐性菌が生まれたと考えられます。
ヒトは菌に怯える未来なのか
最初の抗生物質、ペニシリンを発見したアレクサンダー・フレミングは…
「私は、人体が自然に備えている抵抗力の大切なことを、決して忘れることはできません。」
と言いました。
さらに、「ペニシリンの濫用を避けることを望む」とも。
その心配を顧みず、今まで濫用され続け、現在のような状態に陥りました。
抗生物質でどうにかならない時代が来るかもしれない。
そのために、人体が自然に備えている抵抗力を日々あげることが大切ではないでしょうか。
ではまた~
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