2016年3月13日日曜日

人と人工知能と感情

みなさん、こんにちは!
ゆうきです。




勝ったのはGoogle傘下のディープマインド社が開発した人工知能を使った囲碁のコンピューターソフト"AlphaGo"です。

世界最強棋士の一人である韓国の李世ドル棋士のコメント変遷



2週間前 「3対2程度でなく私が1局でも負けるかがカギだろう」


直前 「5対0での勝利までは厳しそうだ。考えていたほど(実力に)差はないようだ」


1局目終了後(0勝1敗) 「私は機械とは違い、多くの経験を積み重ねてきた。全勝という目標は達成できなくなったが、あとは必ず勝利を収める」


2局目終了後(0勝2敗) 「言葉がない。私の完敗だったことを認める


3局目終了後(0勝3敗) 「こんなにすごい圧迫感、負担感を感じたことはない。力不足だった


これに対してAlphaGoはどうでしょうか?


そして何より、今回のAlphaGoは「状況や対戦から自分で学び取る様に作られています。誰かにプログラムされたのではなく自ら学んでいくという、より人間に近い行動をとる点が重要なことです。」ということ。

つまり、やる気がでないとかいうネガティブな感情に引っ張られることなく、淡々と自ら学んで行くのです。

その結果として、今回の3連勝。
また、2局目終了後に解説者の金氏は、アルファ碁が打った型破りな手の一つについて、

「もし韓国、日本、中国のプロ囲碁棋士1300人全員を調査しても、誰一人としてあの手を打たなかっただろう」


と評しています。

そしてそれは人の範疇を超えていました。

囲碁の歴史は5000年、その歴史の中に積み重ねられた定石や棋譜を日々研鑽してきた人間。

その現役最高峰の棋士たちが…

「解説」ではなく「疑問」を連発。対局開始約45分後、「AlphaGo」が打った手に戸惑いを隠せなかった。「AlphaGo」の予測できない変則的な手や、ミスだと思われた手を到底説明できないといった様子。李煕星(イ・ヒソン)九段は「どうやってこの囲碁が…(『AlphaGo』が)勝てる囲碁になるのだろうか」とため息をついた。
と解説が出来ない状態になったのです。


人の理解を超えた時、人工知能は人に対して"解説"をするでしょうか。

それは、人が猿に対して"解説"をするでしょうか。という問いと似てるのかもしれません。


2045年、迎えると言われているシンギュラリティ。
人工知能が人を超える時。

世界はどうなるでしょう。

アインシュタインの言葉に
専門的な知識を習得することではなく、自分の頭で考えたり判断する一般的な能力を発達させることが、いつでも第一に優先されるべきです。
とあります。

専門的な知識は人工知能の収集力を活用し、「自分の頭で何かを生み出す。考える。」ということが人が生き残るために必要なチカラであると感じます。

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